カテゴリ:ステップアップ・デッサン( 13 )
ステップアップ・デッサン講座 vol.3
演習1 第3回目 まとめ
この演習でのテーマは、明暗の調子の変化が、
材質によって異なることを確認することです。 

不透明であるソフトボールは、光に照らされているところが明るくなり、
曲面の変化にしたがってゆるやかに調子が変わります。
それに対して飾り玉は、周辺のものが映り込むので、
「光に照らされているところが明るくなる」というわけではありません。
今回の作例では、光を受けている部位には、蛍光灯と暗い天井が映り込んでいます。
通常、光源の周辺(後ろ)は暗いことが多く、
その場合、映り込むハイライトの周囲は、暗い調子であることに注目してください。
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fig.① は光に照らされている部位と陰影部を区別して、
日向と日陰とに分けています。
fig.④は飾り玉に映り込むものを区別して示したもので、
赤い線より下部は机とその上にあるものが映っています。
青色がかかっているところは、壁や棚が映っています。
青色に囲まれた丸い部分が天井になります。

明るさの諧調を明中暗の3段階に分けて考えると、
ボールの明部にあたる場所が、飾り玉では「明+暗」になります。
このような調子の変化の仕方の差異が、
材質の違いを印象づける大きな要素の一つです。

白い色面(光源)がきらりと光って見えるくらいが、
天井の適切な調子と言うことになります。
このように明るい部位を基準にして、暗部を調整するということが大切です。
逆に暗部を基準に明部を調整すると、
全体の調子がなかなか深まらないことになります。

fig.② で示した明暗の境目は、もっとも形態感や質感が顕著になる部位で、
描きどころとなる大切な場所であり、諧調の基準とも言えるところです。
このことについては、また別の機会に取り上げることにします。

今回の演習を通して、調子の変化と質感表現を結びつけるためには、
よく観察して、映り込みや陰影の形をしっかり吟味する必要があります。
前回、紹介したプロセスのように、
積極的に形を増やし、何度もしつこく調整しましょう。


次回も春の体験授業で行った演習の一つ(手のデッサン)を紹介します。
この演習はヨゼミ・メソッドの中で、
もっとも簡単ながら効果てきめんのものです。
手をモチーフにするときの構図やポーズについての
考え方の一助になると思います。


byヨゾコブ
by yozokobu | 2010-04-16 02:15 | ステップアップ・デッサン
ステップアップ・デッサン講座 vol.2
演習1
第2回目の今回は、制作プロセスを追いながら解説します。
そして次回は他の作例を交えて、この演習のポイントをまとめます。
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no.1 描き始めでは、特徴的な要素の「位置」を仮決めします。
たとえば球体と床との接点、球体の高さや幅、
2個の球体を合わせた全体の幅や隙間の幅、など。
まずは「対象の比率を画面に配置する」と考えます。
同様にボールの縫い目の位置や、飾り玉への映り込みのアタリをとります。

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no.2 球体の内側の表情や床面との関わり方を観察します。
ボールの縫い目の形や飾り玉に映り込んでいる形は、
球体の立体感を決定づける要素なので、積極的にアタリをとり、
何度も形を調整します。
同時に輪郭の形も調整します。

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no.3 ちょうど中間段階です。主な要素の位置を決定しながら、
細部の形をしつこく直します。 つまり縫い目も映り込みも、
違和感なく球面にあるように微調整します。さらに情報を増やしていきます。

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no.4 主な形の位置が決まれば、どんどん描き込んでいきます。
鉛筆を塗り重ねて、明暗の調子を深めながら、形態感を整えます。

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no.5 描き込むというのは、細かく描くということではありません。
描いた表情が自然に感じられるように、形態にあわせて調整したり、
前後の距離感を整える作業だと考えます。
今回の場合、たとえばボールの縫い目が、曲面から飛び出したり、
沈み込んだりしないように、微調整することを言います。
もちろん、飾り玉の映り込みや、床面に落ちる影も同様に。

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次回は、この演習のまとめとして、実際の制作に活かせるように、
さらに詳しく解説します。



スカラシップ生募集中【実施期間】~8日(木)まで
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新学期昼間部を対象にスカラシップ生(奨学生として授業料免除する制度)の
募集があります。
さらに東京芸術大学の一次合格者のみなさんには特別選抜スカラシップ生として
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フリーダイヤル0120-71-4305
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byヨゾコブ
by yozokobu | 2010-04-07 23:24 | ステップアップ・デッサン
ステップアップ・デッサン講座
ステップアップ・デッサンのコーナーでは、効果的な勉強方法や
考え方を紹介していきます。

デッサンの勉強は自転車の練習にたとえられるように、
経験を重ねて身体で覚えていくものです。
しかし着実に理解を深めるためには、
状況に応じたふさわしい勉強方法があります。
また課題ごとに、きちんと目標を設定して取り組むことが大切です。

   * * *

今回は「代ゼミ昼間部の授業体験」の第一回目で、
実際に行った演習課題のひとつを紹介します。

これは卓上デッサン課題の前に、2時間の演習として行ったもので、
ほぼ同じ大きさの球体を2個、併置して描くというものです。
材質の違いによって、明暗の調子にどのような差があるのかを確認し、
描き進め方を検証することが主な狙いです。


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次回は、制作プロセスを追いながら詳しく解説していきます。

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「代ゼミ昼間部の授業体験」《第2回》
 4月6日(火)~8日(木)[実技・学科授業]【時間】9:30~16:30
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スカラシップ生募集
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さらに東京芸術大学の一次合格者のみなさんには特別選抜スカラシップ生として
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春期講習
後期/〜4月3日(土)まで
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●『美大受験生と保護者のための春の入学相談会
 4月4日(日)13:00〜
●『初心者のための体験デッサン
 4月4日(日)12:30〜
●『これからはじめる人のためのデザインの体験実技
 4月4日(日)12:30〜

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byヨゾコブ
by yozokobu | 2010-04-01 16:50 | ステップアップ・デッサン