早いものでもう5月、
世間がゴールデンウィークの賑わっている中でも、
代ゼミ造形の学生たちは毎日真剣に制作しています。
今週前半のデザイン・工芸科私大コース昼間部では、
2種の石膏像を描きました。
先週の静物デッサンから引き続き、
面の方向と位置感について考察しました。
多くの学生が石膏デッサン初挑戦です。
最初の像は通称コレ(コレー)と呼ばれる「カリアティードの頭部」です。
カリアティードとは女像柱(女人像柱)のことで、
建物の屋根の下部を支える柱の役目を果たす女性立像です。
コレとは女性を意味します。
面の方向・構造が理解しやすく初心者向けの像のひとつです。
2つめはブルータスと呼ばれるミケランジェロ・ブオナローティ作の胸像です。
1539年頃の作品で頭部はミケランジェロが作り、
胸部のほとんどを弟子のティベリオ・カルカーニが制作したので、
進行具合が異なり頭部は未完成のままとなっているのだそうです。
それだけに頭部は塊としての印象が強く、
胸部の布のひだの作りも明快で、
面的な捉え方を試みるのには最適です。
デッサンの上達のためには、
観察の意識を変えていく必要があります。
様々な物の見方ができることが大切で、
見方のチャンネルを切り替えながら制作できるようになりましょう。
いまはどんどんチャンネルを増やして
しっかり身につけていきましょう。
高校1・2年生のための基礎科「デッサン」授業体験
日時/5月6日(月)17:10~20:10
画材貸与、参加費無料
※参加ご希望の方は電話にてお申し込みください。
代々木ゼミナール造形学校/0120-71-4305(フリーダイヤル)
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byヨゾコブ